2017.12.14
コラム
【神保太樹先生の #はからめコラム Vol.7】
嗅覚と記憶の深いつながりについて
神保太樹(統合医療研究所 T-LAB 所長)
GEとの関係と開発秘話③
ところで私の最初の研究では、嗅覚障害の判定には、濾紙に匂いのもととなる試薬を塗布し、それを嗅がせるという検査法を採用していました。しかし、最初に申し上げたように、それにはいくつもの問題点がありました。あらかじめ濾紙に塗っておくにしても、ただ塗っただけでは匂いはごく短時間で消えてしまいます。
そこで『はからめ®』では、マイクロカプセルに封入した匂いのもとを、プラスチックカードに配置するというやり方を採用しました。これにより、長時間匂いが変わらず、しかも必要な時にこすれば十分な匂いが出るようになったのです。
嬉しいことに、こするだけで一定の匂いが出るようになりましたので、対象者の方々が自分でこすっても、我々が匂いを提示するときと同じレベルの匂いを提示することができるようにもなったのです。
次回更新をお楽しみに(^_-)-☆
#はからめ #認知症 #アロマセラピー #アルツハイマー #匂い